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呼吸器系の主な病気

気管支喘息

気管支喘息は、特異反応(その人特異なアレルギー反応)によって気管・気管支粘膜に慢性炎症を起こしている状態です。

この炎症状態をできだけ軽くしておくことが治療上重要です。

喘息発作は気管・気管支の筋肉が痙攣を起こして気管・気管支が細くなり、息が吐き難くなる状態です。

呼気に伴う喘鳴(ぜいめい)、呼吸困難、分泌物(痰)の増加がみられ、大発作の重責では死に至ることもあり、未だに毎年喘息死の患者さんが後を絶ちません。

現代医学では、根本的な喘息の治療法はありませんが、喘息発作を起こさないように抑えておくことは可能です。

不幸な喘息死を防ぐには、発作を起こさないように抑えておかなければなりません。そのためには発作が起きていない普段の状態から服薬など、継続したケアが必要になります。

発作が治まっていることは、病気が治癒したこととは違います。

お子様や、大事な方を喘息で失わないためにも、発作のない時から手当をして発作を起こさないように努めて下さい。

COPD(閉塞性肺疾患)(肺気腫+慢性気管支炎)

肺を構成している肺胞という組織が破壊されることにより起こる病気です。肺胞が破壊されると肺での酸素交換が困難になり、また壊れてしまった肺組織を元に戻すことはできないので、根本治療は期待できず、残された肺の構造と機能を維持する治療が中心になります。

 

比較的高齢者でやせた人にみられ、運動時の息切れを主な症状とした病気です。咳や痰は、ほとんど出ません。息切れの強さは1年を通してどの季節でもあまり変化はなく、1日のうちでも程度が特に変化することはありません。はじめのうちは、駅の階段などを一度に上りきることができない、などということが起こります。さらに重症になると、平地の歩行や服の着替えなどの軽い運動でも呼吸困難がでます。

 

肺胞が壊れ、それに伴って気道が狭くなることが原因となっています。肺の組織が壊れる原因としては、タバコや大気汚染が関係しているといわれます。肺気腫患者さんの90%以上は喫煙者であり、特に1日30本以上のヘビースモーカーが30%を占めています。

 

ただし、蛋白分解酵素の働き(肺の主要な構成物質〈エラスチンとコラーゲン〉)に作用して、肺の組織を壊し蛋白分解酵素の働きを抑える生体内物質〈α1-アンチトリプシン〉の欠乏症による肺気腫は重症ですが、日本にはあまりいないことがわかっています。問題はヘビースモーカーの約2割しか肺気腫にならない点で、肺気腫患者さんはいわゆる“喫煙感受性遺伝子”、すなわち喫煙によって肺が壊れやすい遺伝子を保有していると推定されています。

肺ガン

1981年以来、日本の死因の第1位は悪性新生物(ガン)で、その後、今まで変わっていません。また、どのガンでもっとも多くの方が亡くなっているのか(原発部位別による死亡数)というと、実は肺ガンが第1位なのです。しかしガンにかかる患者さんの数(罹患数)は肺ガンより胃ガンのほうが多いのです。ガンにかかる患者さんは胃ガンが多いのに、ガンで亡くなる患者さんはなぜ肺ガンが多いのか、その理由は肺ガンが胃ガンより治療が難しい、治しにくいガンだからです。

現在、ガンは遺伝子に何らかの異常が起こることにより発生する、と考えられています。つまり遺伝子に傷や歪みができることにより、制御不能な異常な細胞集団が増殖する――これがガンというわけです。

遺伝子に傷をつける原因(発ガン物質)としては、加齢や生活習慣が重要視されています。肺ガン発生には、喫煙と密接な関係があることは周知のとおりです。様々な発ガン物質により、遺伝子に何段階にも傷がつき、次第にガン細胞が誕生するのです。

 

ガンで死なないためのもっとも確実な方法は「ガンにならないこと」です。ということは、肺ガンで死なないため、肺ガンにならないために、まず何をするべきか、答えはもうおわかりでしょう。まずはタバコを吸わないこと、やめることです。

いびきと睡眠時無呼吸症候群

いびきは「睡眠時に起こる異常な呼吸音」と定義され、発生源は上顎の奥にある口蓋垂および軟口蓋周囲の粘膜であり、睡眠中の呼吸に伴い過剰に振動するためにあの独特な音がでます。それはあたかも旗が強風にパタパタとはためく様子に似ています。その原因は、就寝中に鼻がつまることによる口呼吸や、扁桃腺肥大、肥満などによる口峡部の狭小化、あるいは上気道全般の狭窄です。

 

ところで、いびきを「かく」といいますが、国語辞典によると「かく」とは「望ましくない状態を呈すること」という意味もあるそうです。それでは、どのように望ましくないのでしょうか。いびきだけの場合、周囲の人はともかく「本人は寝ていてわからないのだからいいじゃないか」という意見があるかもしれません。しかし、気道の狭窄により音が発生するのですから、長期間いびきが続くと換気低下が起こるため、呼吸機能、ひいては血液循環機能に影響がでてきます。そして一番の問題は、「いびきをかく人の多くは睡眠時無呼吸を伴っている」ということです。

 

実際、睡眠時無呼吸症候群により米国では、年間4万人近くが死亡しているという報告もあります。

過換気症候群

この病気は、急に息が苦しくなって、動悸、頻脈、めまい、手足のしびれなどの発作を繰り返すもので、ストレスや不安が関係しています。特定の病気というよりも、ある状態像を意味し、いろいろな病気が原因で過換気発作(過呼吸発作)を起こします。夜間、救急車で搬送される人の約30%が、この過換気発作によるものといわれています。

 

発作自体は、30~60分程度で自然に軽快しますが、「死ぬのではないか」という不安の強い人では数時間続くこともあります。発症のメカニズムは、不安、恐怖がきっかけとなって、過剰換気(息をハーハーする)をすると、血液中の二酸化炭素が呼気中に多く排出され、血液のpHがアルカリ性に傾きます。これを呼吸性アルカローシスといいます。この状態になると、上記のような症状が出現します。若い女性に多く、パニック障害でも過換気の発作を起こすことがあります。

気管支炎

咳や痰(たん)を主体とする病気ですが、経過から急性と慢性とに分けています。急性気管支炎では、かぜなどに引き続いて起こり、治療により比較的短時間のうちに治るのが普通です。しかし中には、なかなか治らない方もいます。こういう方に漢方治療を行うと、あっさり解決してしまうことも多いのです。

 

また、慢性になると、西洋医学でもそうですが、漢方治療でも簡単にはいかないのですが、中には、思わぬ効果を発揮することもめずらしくありません。しかも呼吸器症状ばかりでなく、全身状態の改善を伴うことが多いので、漢方治療を大いに試みるとよいと思います。

肺炎

細菌が肺の中で異常に増殖した状態をさします。無菌の人はいないので、細菌がいるだけでは肺炎にはなりません。細菌が病原体となって異常に増え、炎症(傷や腫れ、局所のむくみ)を起こすと肺炎となります。炎症の主体が肺胞上皮と肺胞腔(肺の内側の皮とその隙間)となる肺胞性肺炎は細菌類によって起こることが多く、病原体をやっつけようとする細胞である好中球(白血球の一種)が集まり、水分のもれを伴うため、レントゲンでべたっとした白っぽい影になります。

 

細菌以外の病原体、ウイルス、マイコプラズマ、クラミジアなどでは、肺胞ではなく、肺胞同士の肉の隙間(肺間質)の炎症を示すことがあり、間質性肺炎としてレントゲン上は筋ばった影や網目状の影としてみられることがあります。

肺炎の治療で最も大切なのは肺炎の原因となっている微生物を同定することです。原因微生物によって使用する抗生剤の種類が大きく異なるからです。しかし、その同定は必ずしも容易なものではなく、また確定に通常で数日を要するため結果を待たずに(微生物の確認ができていないうちに)治療を開始することになります。つまりそれぞれの医師の経験的知識に基づいて治療を行うことになります(エンピリックセラピー〈empiric therapy〉という)。

しかし、これでは医師の個人差が大きいため、近年の証拠(医学的根拠)に基づく治療(evidence-based medicine:EBM)の立場からアメリカ呼吸器学会、日本呼吸器学会などで、それぞれ独自の肺炎治療のガイドラインを示しています。

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飯村医院院長  飯村一誠
医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医/日本外科学会認定外科専門医
日本東洋医学会認定漢方専門医/日本禁煙医学会認定禁煙専門医
日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医

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